ローイングを含めスポーツを行う上で、まず考えなければならないことは安全性と言っていいでしょう。その安全性は、選手の体調管理や艇のメカニック的な部分、水域の状況、気温や雨、風などのその日のコンディションなど多岐に渡ります。すべてを誰かに任せるのではなく、関係する人皆さんで注意をはらい、安全なローイングを心がけなければなりません。
日本ローイング協会より「安全なローイング」の中に「ローイング安全マニュアル」が発表されています。ここにその中の「はじめに」を引用し、マニュアルをご案内します。内容は多岐にわたり、注意点が充実した資料となっています。是非とも、ご一読ください。
(前略)
「安全」はローイングの基本であり、日本ローイング協会の最重要課題の一つです。
自然の中で行うローイングで常に謙虚さを持ってリスクを判断すべきであることは言うまでもありません。
リスクの程度状況により千差万別です。専用水域と公共水域、季節や気象状況、クルーの熟練度、によって、危険要素、注意点、遵守事項、全く別次元のものとなります。
従って、安全確保のために、水域とクルーの技量に適した安全ルールを決め、自己責任において実行することが不可欠となるわけです。
本マニュアルを熟読、ご理解いただいたみなさまが、それぞれの水域・団体で、より現実的・合理的な安全ルールを作り、指導者、クルーの双方が協力して安全行動を「実行」されんことを期待します。
公益社団法人 日本ローイング協会 安全環境委員会 委員長 飯田 毅 2024(R6).4.30